北の大学生に刺さった音楽映像

自己紹介とタイトルのまんまです

『NIPPON』(椎名林檎)


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こんにちは。今回は椎名林檎さんの『NIPPON』を紹介します。

この曲は2014年に14枚目のシングルとして発表され、NHKのサッカー放送のテーマ曲として起用されました。NHKからはサッカー日本代表の応援曲として依頼されており、日本を前面に押し出した曲となっています。しかしそれゆえに、右寄りである、文化の混在の象徴としてのサッカーのカルチャーを理解していない、といった趣旨の批判も受けたようです。動画のコメント欄でもそのことについての意見が多く見られます。

椎名林檎さんはものすごい歌唱力をもったお方ですが、この映像を見て、歌唱の乱れさえもプラスに働いてしまう人という印象を受けました。この曲はとても高いため、余裕で歌っている様子ではありませんが、それゆえの声のかすれや震えも見る側の高揚感をかき立てます。もしかしたら、ピッチはほぼ外れていないことからしてそれらも意図的なものかもしれませんが...

また、歌う姿、ギターを弾く姿もとても綺麗で、かっこよく、可愛く、色気があります。ただ歌がうまいだけでなく、ステージに立つべくして立つ者が持つ覇気やオーラを感じました。スマホの画面越しでも圧倒されてしまいます。

彼女はオリンピックの演出を辞退されましたが、この動画の素晴らしいステージを見てしまうと、惜しむ気持ちがとどまることを知ってくれません。

 

 

『風に吹かれて』(エレファントカシマシ)


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こんにちは。今回はエレカシ25周年ライブでの『風に吹かれて』を紹介します。

デビュー25周年を記念して行われたこのライブでのパフォーマンスは、ベストテイクなのではないかと思うほど素晴らしいものばかりなので、ほかの曲も取り上げていく予定です。

この曲は1997年に、大ヒットした『今宵の月のように』に続く16枚目のシングルとして世に送り出されたものです。宮本さん曰く、1994年頃にはできていたが、発表は時期尚早と判断したそうです。やはり自信のある曲だったのでしょうか。こんな名曲を3年も懐にしまっておくなんて自分には到底できません。

このライブではピアノバージョンが演奏されています。中音域での宮本さんの歌声は、もともとのガラガラした声質に程よい艶が出て、大人の男性としての説得力を持ちながら少年のような純粋さも感じさせます。蔦谷さんのピアノは曲をドラマチックに引き立て、平間さんのギターは黄昏時のような哀愁を添えます。

宮本さんは歌唱中に、「はっ!」「そっ!」などのかけ声をよく入れますが、この映像での優しく消えていく「そっ...」は必聴ですよ!

 

このバージョンは(New Recording Version)として音源化されているので、そちらも是非聴いてみてください。